ビリルビンの亜鉛イオンによるジメチルスルホキシド中の蛍光反応とその反応の血清中の総ビリルビン測定への応用

書誌事項

タイトル別名
  • Fluorescence reaction of bilirubin with zinc ion in dimethyl sulfoxide and its application to assay of total bilirubin in serum

この論文をさがす

抄録

ビリルビンの新しい蛍光反応を開発し、血清中の総ビリルビンの新しい蛍光定量法として応用した。この方法は、ビリルビンが酢酸亜鉛とジメチルスルホキシド(DMSO)中で反応して、Eex470nm及びEem545nmの蛍光を発することに基づいている。酢酸亜鉛(0.01M)とトリス(0.2M)を含むDMSO溶液2.5mLに、血清(10μL)を加え、37℃で、60分間反応させた後、蛍光を測定する。ブランクは、トリス(0.2M)を含むDMSO溶液2.5mLに、血清(10μL)を加える。本法の検量線は、ビリルビン濃度0.1〜5mg dl^<-1>で直線性を示し、検出限界は5μg dl^<-1>、コントロール血清で相対標準偏差は1〜2%(n=10)であった。本法は、簡便で、特異的かつ鋭敏であり、一般に用いられているジアゾカップリング法とよい相関を示した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573387452344959104
  • NII論文ID
    110007408651
  • NII書誌ID
    AN10064550
  • ISSN
    0288724X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ