書誌事項
- タイトル別名
-
- Literature Review on the Significance and Effect of Reminiscence on the Elderly with Dementia
この論文をさがす
抄録
本稿は,認知症高齢者を対象とする回想法の有効性と意義について,最新10年間における海外の一定水準の研究から多面的に知見を集めて総合的に概説し,考察したものである.回想法の有効性については,認知症高齢者の心理的機能(抑うつ)の模和,感情的機能(情緒的雰囲気)の改善,社会的機能(対人交流)の向上,認知的機能(見当識)の改善,quality momentsの増強(well-beingの向上)を示唆し,回想法の意義については,<残存機能の活用><ケアの受け手と担い手における相互作用の享受><次世代への時代の伝承><人生の統合(過去・現在の受容,将来・未来への展望)促進><グループ(コミュニティ)への帰属・相互交流><(回想自体の)心地よく楽しい活動・経験としての享受>を提示した.今後は,これらも基盤としながら,高齢者に対する回想法の理論と実践の体系化を図ることが必要である.
収録刊行物
-
- 老年看護学
-
老年看護学 9 (2), 56-63, 2005
一般社団法人 日本老年看護学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205234222208
-
- NII論文ID
- 110007454949
-
- NII書誌ID
- AA11148665
-
- ISSN
- 24320811
- 13469665
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可