介護老人福祉施設の看護師が行うEnd-of-Life Careの実際

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タイトル別名
  • Nursing Practice of End-of-Life Care for the Elderly Persons at the Nursing Home

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抄録

介護老人福祉施設の長期入所者に対するEnd-of-Life Care(終末期にその人らしく生きることを支えるケア)において,看護師が行う看護の実際と特徴を明らかにすることを目的に,介護老人福祉施設の看護師4名に対してEnd-of-Life Careのプロセスについて半構成的面接を行い,質的に分析した.看護師は,日常生活にあらわれる生命力の変化から死を予見LEnd-of-Life Careを開始していた.看護師は,嘱託医や介護職との協働の中,入所者・家族の思いを尊重した看護を展開しており,その看護行為の原動力には,数年以上の長期にわたる関わりを通して生まれた入所者に対する家族のような愛情が関連していた.しかし,一方で看護師は,入所者にとっての最善を考える中で,医療ニーズへの対応や認知症に伴う意思確認の難しさについてジレンマを抱えていた.

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 10 (1), 62-68, 2005

    一般社団法人 日本老年看護学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (12)*注記

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