要介護高齢者の興昧・関心を考慮したアクティビティケアの効果 : 音楽・運動・趣味プログラム参加による睡眠・覚醒パターンヘの影響

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タイトル別名
  • Effects of Activity Care according to Interests of the Frail Elderly on Sleep-Wake Patterns

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抄録

本研究は,要介護高齢者の睡眠・覚醒パターンに対するアクティビティケアの効果を検証することを目的に実施した.Y県にある介護療養型医療施設に入院していた高齢者9名(男性5名,女性4名,年齢78.0±9.1歳)を対象に,看護・介護職員が記録した睡眠日誌から30日間の睡眠・覚醒パターンの実態を把握し,続く36日間には対象者の過去の趣味や好きな活動などを考慮して立案したアクティビティケアプログラムによる介入を行い,初めの30日と同様に睡眠・覚醒パターンを記録した.介入前のコントロール期と比較して,介入期では総睡眠時間の増加が認められ,また個人別に検討したところでも,総睡眠時間の増加や夜間中途覚醒時間の減少など,アクティビティケアへの参加が睡眠に望ましい効果を及ぼしたと思われる事例が2名あった.本研究の結果,アクティビティケアへの参加が要介護高齢者の睡眠・覚醒パターンに望ましい影響を及ぼすことが示唆された.

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 12 (1), 101-108, 2007

    一般社団法人 日本老年看護学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (34)*注記

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