気管支喘息の乳幼児をもつ両親の子育てに関連した思いと認識

この論文をさがす

抄録

気管支喘息(以下喘息)の乳幼児をもつ母親、父親の子育てに関連した思い・認識とそれらの類似点や相違点を明らかにすることを目的に、小児科外来に通院中の乳幼児の両親を対象に、子育て、成長発達に関すること、「父親役割」の考え、相談・協力者等の内容を含む自作の質問紙を用いた調査を行い、母親58名、父親47名の資料をえた。子育てで大切なこと「思いやりある子に」は、両親ペア半数で一致しており、一般の母親とも同様の結果であり、一方「健康に育つ子に」が高率であった。また喘息との診断が母親の子育て観に影響していた。父親も母親同様に主に病気・治療に関して心配していた。両親ペアの一致は全般に少なく、「父親役割」の期待、認識も異なっており、共同で子育てするための相互理解、調整の必要性が示唆された。病気、子育て等に関する母親の相談・協力者は夫が主力で、平均人数は2.12〜1.02人で、0もあり決して多くなく支援の充実の必要性が再認識された。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ