先天性心疾患をもつ思春期にある人のレジリエンスの特徴

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タイトル別名
  • A Study on Resilience of Adolescents with Congenital Heart Disease
  • センテンセイ シンシッカン オ モツ シシュンキ ニ アル ヒト ノ レジリエンス ノ トクチョウ

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抄録

本研究は、先天性心疾患をもち生活に制限をかかえる思春期にある人のレジリエンスの要素の具体的内容を明らかにすることを目的とした。先天性心疾患をもつ15〜18歳の高校生16名を対象とし、面接ガイドに基づいた自由回答式の半構成面接を行った。データは質的帰納的に分析し、レジリエンスを構成する内容を抽出した後、Grotbergの考え方に基づいて、"I Have""I Am""I Can"のレジリエンスの要素に分類した。その結果、"I Have"には【病気をもつ自分を支えてくれる友達がいる】他3カテゴリー、"I Am"には【将来に夢をもっている】他3カテゴリー、"I Can"には【人に頼らずに自分で病気の管理ができる】他2カテゴリーが分類された。本研究より、先天性心疾患をもつ思春期にある人は、自分の病気を受け入ようとし、自立に向けて病気を自分で管理できると実感できることがレジリエンスの具体的内容の一つとして重要であると考えられた。

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