小児血液疾患患児の療養行動における自主性の現状 : 病状説明と親の関わりが及ぼす影響に焦点をあてて

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タイトル別名
  • The Present State of the Self-management of Children with Childhood Blood Diseases Regarding Self-care Behavior : Analysis by an Explanation to the Children and with Parental Support
  • ショウニ ケツエキ シッカン カンジ ノ リョウヨウ コウドウ ニ オケル ジシュセイ ノ ゲンジョウ ビョウジョウ セツメイ ト オヤ ノ カカワリ ガ オヨボス エイキョウ ニ ショウテン オ アテテ

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抄録

本研究の目的は、小児血液疾患の治療に伴って必要となる療養行動において、患児がどのような自主性を発揮しているのか、また病状説明と親の関わりが自主性にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることであった。対象は、小児血液疾患をもつ入院中の10〜14歳の患児とその親4組であり、質問紙および半構成面接を行った。その結果、患児は療養行動に対して否定的感情を抱きながらも個々の理解に応じた自主性を発揮していた。内服では多くの自主性が見られたのに対し、含嗽では不十分であり、自主性が体調や血液データ、過去の経験、必要性の理解度に影響を受けていることが明らかとなった。病状説明においては、すべての患児が希望通りに病状説明を受けていたことが自主性の促進因子となっていたが、入院初期の説明内容は3事例が覚えていなかった。また、患児の意思や行動を尊重した親の関わりが自主性を促進していることが示唆された。

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