音響光学素子を用いた気球搭載用小型分光器の開発(大気球研究報告)

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  • Development of a compact photospectrometer for balloon experiment

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抄録

我々は音響光学素子を用いて,太陽吸光法により成層圏の大気微量成分を測定するための新しい分光器を開発した。分光器の主な構成は,音響光学素子,音響光学素子に印加する高周波を作る高周波発信機そして光検出器としての光電子増倍管である。重量は4.0kg,消費電力は5.0Wである。本分光器の分光波長範囲は410-460nm,波長分解能は0.85nmである。2002年9月12日三陸大気球観測所において,本観測器を搭載し成層圏NO_2を観測する気球実験が行われた。実験は成功し,解析の結果,高度30kmで3.0×10^<-9>cm^<-3>のNO_2密度ピークがあることがわかった。この結果は衛星UARSに搭載されているHALOEによって本実験の10日後に観測されたNO_2高度分布と非常に良く一致していることがわかった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572543027396233472
  • NII論文ID
    110007480050
  • NII書誌ID
    AA1192675X
  • ISSN
    13491113
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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