膀胱癌の治療経過中に発生した細胆管細胞癌の1切除例

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タイトル別名
  • A Resected Case of Cholangiolocellular Carcinoma during Treatment for Bladder Tumor: Report of A Case

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抄録

症例は87歳の男性で,表在性膀胱癌のため当院泌尿器科で経尿道的腫瘍切除が行われ,経過観察されていた.2007年1月の腹部造影CTで肝S6に15 mmの腫瘤性病変が指摘されたが,血管腫と診断し経過観察されていた.2007年9月の腹部造影CTで肝S6の腫瘤性病変は30 mmに増大しており,胆管細胞癌(cholangiocellular carcinoma;以下,CCC)が疑われた.肝腫瘍生検にて中分化型のCCCと診断され,肝S6部分切除を行った.病理組織学的診断では,小型均一な癌細胞が索状から小管腔を形成し互いに癒合しながら増殖する像を呈しており,細胆管細胞癌(cholangiolocellular carcinoma;以下,CoCC)と診断された.術後12か月が経過したが無再発生存中である.極めてまれなCoCCの切除例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

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