美しさを測る : 文体論(stylistics)におけるEEG測定

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  • Measuring beauty : EEG measurements in stylistics

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抄録

本稿はリーダーリスポンスリサーチ(RRR)における脳波スタディー(EEG study)の結果報告である。二つの被験者グループに同一のテキストが与えられ、一つのグループには始めに、その物語の筋書き(プロット)についてもインフォメーションが与えられる。ボートルーシーとディクソン(Bortolussi and Dixon, Psychonarratology, Cambridge University Press, 2003) のリリーディングパラダイム(rereading paradigm)を基に、筆者はプレインフォメーションを与えられたグループの方が、そうでないグループよりテキスト受容の際の注目度(attention)が増すと仮定する。そしてこの注目度を測る際、EEGを使用し、アルファ波が脳の前頭部と後頭部にどの程度現れるかにより、それを測定可能な形にした。その結果、仮定は検証され、物語のプロットだけでなく文体も読者の注目度に影響を及ぼすことを示唆している。

収録刊行物

  • 言語文化

    言語文化 12 (2), [369]-393, 2009-12-31

    同志社大学言語文化学会

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