マーシャルの初期心理学研究と経済学における人間研究の意義  [in Japanese] The Significance of Human Study in Marshall's Early Research of Psychology and His Economics  [in Japanese]

Abstract

アルフレッド・マーシャル(1842-1924)は,晩年に「再び人生を送らなければならないのなら, 私は人生を心理学に捧げるだろう。経済学は理想との関わりがあまりにも乏しい」と述べた。マーシャルの初期心理学研究は,人間の能力が発達する可能性を探求するものであり,人間本性を扱うものであった。ところが,1923年に出版された『産業と商業』(第四版)においてマーシャルは,当時の科学的水準において経済学が人間本性を扱うことができないと論じた。そこで本研究では,マーシャルが心理学研究から経済学へ研究領域を移行した原因,マーシャルの考えていた経済学の進むべき方向性,マーシャルが経済学に必要とした社会心理学と初期心理学研究との相違の明確化,これらの詳細な検討を行い,彼の理想が人間本性を研究対象にした初期心理学研究にあったことを析出する。このように,マーシャルの研究遍歴を俯瞰的に考察することによってはじめて,彼の学問体系において人間研究がいかに重要なものであったのかを明らかにすることができるのである。

Journal

The economic studies   [List of Volumes]

The economic studies 59(4), 59-76, 2010-03-11  [Table of Contents]

Hokkaido University

Codes

  • NII Article ID (NAID) :
    110007512688
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID) :
    AN00070036
  • Text Lang :
    JPN
  • Article Type :
    Departmental Bulletin Paper
  • Journal Type :
    大学紀要
  • ISSN :
    04516265
  • NDL Article ID :
    10618758
  • NDL Source Classification :
    ZD11(経済--経済学)
  • NDL Call No. :
    Z3-110
  • Databases :
    NDL  NII-ELS  IR 

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