糞上移植されたシバ(Zoysia japonica Steud.)苗の根活性と初期生育

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タイトル別名
  • The Root Activity and Early Growth of Zoysia japonica Steud. Seedlings that were Transplanted on Cattle Dung Pats
  • フンジョウ イショク サレタ シバ Zoysia japonica Steud ナエ ノ コン カッセイ ト ショキ セイイク

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抄録

糞上移植は省力的なシバ移植法であり,さらに牛糞塊中の養分は肥料としての効果が期待出来る。しかし,その養分がシバ苗根の機能を抑制する可能性もある。そこで糞塊中の養分がシバ苗の根活性と乾物増加量へおよぼす影響を明らかにするために,根の呼吸速度と高い相関関係がある,α-ナフチルアミン酸化力を指標として,シバ苗の根活性を調査した。糞上移植されたシバ苗の根活性は,移植後28日目に14日目よりもやや低くなる傾向が認められたが,56日目以降は回復した。さらに糞上移植したシバ苗の84日目における地上部乾物重は,糞塊を設置しない苗に比べて有意に高くなった。これらのことから,糞塊から放出される養分がシバ苗の根活性におよぼす影響はわずかで,糞上移植はシバの乾物生産量を増加させるのに有効な方法である。

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