運動の両側性転移に関する実験的研究 -筋力トレーニングの対側転移-

  • 宮本 謙三
    土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科
  • 竹林 秀晃
    土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科
  • 宅間 豊
    土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科
  • 井上 佳和
    土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科
  • 宮本 祥子
    土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科
  • 岡部 孝生
    土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科
  • 坂上 昇
    高知リハビリテーション学院理学療法学科
  • 森岡 周
    高知医療学院理学療法学科
  • 舟橋 明男
    九州産業大学健康スポーツ科学センター

書誌事項

タイトル別名
  • The Study of Bilateral Motor Transfer -Bilateral Transfer of Muscle Strength Training-

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抄録

本研究の目的は一側の筋力トレーニングが対側に及ぼす筋力増強効果, すなわち筋力の両側性転移を検証することである。対象は健康な男子学生22名とし, 方法は被験者を等張性収縮によるトレーニンググループと等尺性収縮によるトレーニンググループに分け, 一側の膝伸展筋に対し,4週間(延べ16日間)の筋力トレーニングを行った。そして, トレーニング前後の対側同名筋(膝伸展筋)と対側拮抗筋(膝屈曲筋)の等尺性筋力の変化を筋力測定装置を用いて測定した。結果は, 対側拮抗筋筋に筋力増強効果を認め, 対側同名筋には認められなかった(p>0.05)。また, 等張性トレーニングと等尺性トレーニングの間に差は認められなかった。これらの変化は, 最大出力を発揮するための相反運動あるいは姿勢固定作用と思われ, 筋力トレーニングにおける両側性転移効果を確認することは出来なかった。

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