気管支喘息及び鼻炎における血清総IgE値及び末梢血好酸球数の検討

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タイトル別名
  • EVALUATING TOTAL SERUM IgE LEVELS AND PERIPHERAL EOSINOPHIL COUNT IN ASTHMA AND RHINITIS
  • キカンシ ゼンソク オヨビ ビエン ニ オケル ケッセイ ソウ IgEチ オヨビ マッショウケツ コウサンキュウスウ ノ ケントウ

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抄録

【背景・目的】血清総IgE値,末梢血好酸球数はアレルギー疾患の診療で広く用いられている.気管支喘息,アレルギー性鼻炎は互いに合併することが知られているが,合併を考慮した上で,これらの指標との関連を詳細に検討した報告はない.本研究では,両疾患の合併を考慮し,血清総IgE値,末梢血好酸球数との関連を検討した.【方法】北海道十勝郡上士幌町住民347人を対象に,問診,血清総IgE値,末梢血好酸球数の測定を行い,両疾患との関連を検討した.【結果】血清総IgE値は,特異的IgE反応の有無に関わらず,喘息単独群,鼻炎喘息合併群で有意に高値であった(p<0.01)が,鼻炎単独群では,上昇を認めなかった.末梢血好酸球数は鼻炎喘息合併群でのみ有意に高値であった(p<0.005).【結語】喘息は,鼻炎と比較し,抗原非特異的な血清総IgE値の上昇がより関与することが示唆された.また,血清総IgE値と末梢血好酸球数の指標としての相違が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 59 (5), 536-544, 2010

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (17)*注記

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