新潟県における緑肥作物「ヘアリーベッチ」鋤込みが水稲の生育と収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Green Manure "Hairy Vetch" Plowing-in on the Growth and Yield of Rice in Niigata Prefecture
  • ニイガタケン ニ オケル リョクヒ サクモツ ヘアリーベッチ スキ コミ ガ スイトウ ノ セイイク ト シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

新潟県農業総合研究所作物研究センター水田ほ場において緑肥作物のヘアリーベッチ鋤込み後の水稲の生育・収量等を慣行の化学肥料栽培およびレンゲ鋤込み区と比較して調査した.1作目は慣行区並の生育・収量であった.2作目および3作目は最高分げつ期までの窒素発現量が多く,ヘアリーベッチ区の草丈が長く,茎数が多く,SPAD値も高く推移した.ヘアリーベッチ区の穂数およびm^2当たり籾数は慣行区やレンゲ区に比べ多かったが,倒伏が大きくなり,千粒重および登熟歩合が低下し,収量は慣行区並であった.ヘアリーベッチは同じ量の地上部鋤込み窒素量でも2作目,3作目は生育が旺盛となり,倒伏が大きくなりやすいため,ヘアリーベッチを基肥として利用する場合,新潟県におけるコシヒカリ栽培では,2作目,3作目の地上部鋤込み窒素量を1作目よりも抑える必要があると考えられた.

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