肺全摘後症候群による気道狭窄に対してマイトマイシンCの局所穿刺注入が有効であった1例

  • 渡辺 有為
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 遠藤 千顕
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 桜田 晃
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 星 史彦
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 星川 康
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 野田 雅史
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 江場 俊介
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 渡邉 龍秋
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 中川 隆行
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 野津田 泰嗣
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 上野 正博
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 鈴木 隆哉
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 岡田 克典
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
  • 近藤 丘
    東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Injection of Mitomycin C for Tracheobronchial Stenosis Caused by Postpneumonectomy Syndrome

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抄録

背景.金属ステントの留置はしばしば肉芽増生による再狭窄を来す.症例.32歳,女性.先天性右肺動脈欠損症に対する右肺全摘除術施行後に肺全摘後症候群が出現し金属ステントを留置した.その後肉芽増生による再狭窄とピンホール状狭窄による閉塞性肺炎を繰り返し,合計7回のステント留置,レーザー焼灼,放射線照射,バルーン拡張術などにて治療を行ってきた.さらに腸骨動脈用ステントを留置したが再狭窄を来した.そこで気管支鏡下にマイトマイシンC(Mitomycin C;MMC)の局所穿刺注入を行ったところ肉芽は徐々に縮小した.MMC局所穿刺注入を繰り返すことで狭窄部位の開存を保ち窒息という事態は回避し得た.結語.金属ステント留置後は再狭窄への対策が重要で,MMCの局所穿刺注入は有効である.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 32 (3), 253-256, 2010

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (9)*注記

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