Foxes as Evil Signs and Taoist Medical Thought in Nihon Ryoiki, (Part 3 : Tale 38)

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  • 『日本霊異記』下巻三十八縁における狐の凶兆性と道教医療思想

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Abstract

日本最古の仏教説話集とされる『日本霊異記』下巻三十八縁には表相譚がえがかれている。表相思想とは、まず前兆「表」があらわれ、その後、その必然的な結果「答」が到来するという考えで、当事者の善悪にかかわる倫理的行為を起因とする仏教の因果応報とは異なる考えであることから、当該縁は、特異な存在として位置付けられている。当該縁には「狐鳴」「狐屎矢」という現象が記され、それが景戒の息子と馬の死をもたらすものをして登場する。この「狐」の凶兆性と、道教医療思想による狐の呪的要素を指摘することにより、景戒が当該縁に課した真の意味を明らかにする。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1573387452361774592
  • NII Article ID
    110007645055
  • NII Book ID
    AA12325438
  • ISSN
    1882644X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • CiNii Articles

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