悪性関節リウマチによる血管炎で生じたイレウスの1例

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タイトル別名
  • A Case of Colon Ileus due to Vasculitis in Malignant Rheumatoid Arthritis

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抄録

症例は38歳の男性で,腹痛を主訴に平成18年2月当院初診し,入院となった.既往歴にはリウマチ,内ヘルニアによるイレウスなどがあった.当初イレウスを疑ったが,明らかなイレウス所見なく,腹痛も軽快したため入院後第13病日に退院となった.その後外来通院していたが,平成18年4月にイレウスとなり再入院した.S状結腸に全周性狭窄を認めたため結腸切除術を施行した.術後縫合不全を併発したため,下行結腸に単孔式の人工肛門造設術を行った.狭窄部の切除検体の病理組織学的検査では漿膜下組織を中心とした,Endoarteritis型の血管炎による虚血性の潰瘍形成が認められた.悪性関節リウマチにおける血管炎による潰瘍形成ならびに狭窄によりイレウス症状を来したものと考えられた.

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