K-034 アイマークレコーダを用いたeラーニングにおけるポインタ提示の有効性についての分析(K分野:教育工学・福祉工学・マルチメディア応用)

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  • K-034 An analysis using eye-mark recorder of the effectiveness of presentation methods for e-learning

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抄録

人間の知覚判断に関する処理モデルとして知られる「デュアル・チャンネル」モデルに基づけば,eラーニングコンテンツは画像・動画コンテンツとナレーションを同期させて提示する方法が最も認知資源を有効活用できる.しかし,一般には学習者がナレーションを聞くのに同期して画像・動画への注視点探索を行わなければならず,探索が難しい場合,認知負荷が大きくなり,学習内容の理解効率を減少させると考えられる.このような場合には,ポインタで注視点を可視化する提示法が有効であると考えられる.本研究では,eラーニングコンテンツにおけるポインタ利用の有効性について,アイマークレコーダを用いて分析を行う.具体的には被験者の視点や瞳孔径を測定する装置であるアイマークレコーダでeラーニング受講者の凝視点を測定することによって,ポインタによる被験者視点誘導の効果を測った.その結果,被験者は提示資料表示の8割以上の時間,ポインタの誘導に従っていることが分かった.また実験後のテストからポインタが表示されるコンテンツでの正答率が高いことが分かった.ポインタが表示されるコンテンツは,ツールを使うことにより作成が容易で効果的な提示資料と言える.

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