精神科看護師の職業性ストレスに関する現状の問題点と今後の展望

  • 矢田 浩紀
    熊本大学大学院 生命科学研究部 環境生命科学講座 公衆衛生・医療科学分野
  • 大森 久光
    熊本大学大学院 生命科学研究部 環境生命科学講座 公衆衛生・医療科学分野
  • 舩越 弥生
    熊本大学大学院 生命科学研究部 環境生命科学講座 公衆衛生・医療科学分野
  • 加藤 貴彦
    熊本大学大学院 生命科学研究部 環境生命科学講座 公衆衛生・医療科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Current State of Research on Occupational Stress of Psychiatric Nurses and Insight into Its Future
  • セイシンカ カンゴシ ノ ショクギョウセイ ストレス ニ カンスル ゲンジョウ ノ モンダイテン ト コンゴ ノ テンボウ

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抄録

入職後間もない看護師の離職率やバーンアウト率が高いと言われている精神科看護師の職業性ストレスについて概観し, 今後の展望を示した. 先行研究から精神科看護師の職業性ストレスは精神科急性期・慢性期・老人病棟など病棟機能ごとに異なることが推測され, 精神科看護師のストレスに関した報告は多数あるが, 現在, 精神科看護師のストレスを測定・評価する質問紙調査の多くは, 精神科看護師の職業性ストレスを主とする知見を基に標準化された尺度を用いていない. 今後, 精神科看護師のストレスの報告は, 精神科看護師の職業性ストレスを測定・評価できる信頼性と妥当性を兼ね備えた尺度を用い, その評価に基づいた, 精神科病棟の特性に応じるメンタルヘルスケアの展開が必要である.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 32 (3), 265-272, 2010

    学校法人 産業医科大学

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