金接点のアトミックシート構造と量子化コンダクタンス(最近の研究から)

• 大島 義文

  東京工業大学大学院総合理工学研究科

• 久留井 慶彦

  東京工業大学大学院理工学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Atomic Sheet and Quantized Conductance of Gold Nanowire(Current Topics)
• 金接点のアトミックシート構造と量子化コンダクタンス
• キン セッテン ノ アトミックシート コウゾウ ト リョウシカ コンダクタンス

抄録

金接点は,明瞭な量子化コンダクタンスをとることが統計的に知られている.しかし,引き伸ばす過程におけるコンダクタンス変化は多様なため,この量子現象に対する理解が進まなかった.最近,引き伸ばす結晶方位とコンダクタンス変化の関係を数多く調べることで,<110>方位に引き伸ばした時,金接点が量子化コンダクタンスの整数倍ステップ変化が現れることを明らかにした.さらに,極めて細い金接点がアトミックシートになることを見出した.このアトミックシートの安定性が,明瞭な量子化コンダクタンスをもたらしていると結論した.

収録刊行物

• 日本物理学会誌

  日本物理学会誌 65 (9), 712-716, 2010-09-05

  一般社団法人 日本物理学会

詳細情報

• CRID: 1390283659840579456
• NII論文ID: 110007701056
• NII書誌ID: AN00196952
• DOI: 10.11316/butsuri.65.9_712
• ISSN: 24238872
• ISSN: 00290181
• NDL書誌ID: 10805596
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10805596
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可