小児消化器疾患の心身医学(<特集>心身医学と消化器症状)

書誌事項

タイトル別名
  • Psychosomatic Aspects of Gastrointestinal Disorders in Child and Adolescent(<Special Issue>Psychosomatic Approach of Gastrointestinal Disorders)
  • 小児消化器疾患の心身医学
  • ショウニ ショウカキ シッカン ノ シンシン イガク

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抄録

小児消化器心身症を診るうえでの留意点として,(1)成人と同じ診断名でも成人とは病態が異なる疾患があること,(2)小児期特有もしくは主に小児期にみられる病態があることの2点が挙げられる.(1)にあたる疾患としては,過敏性腸症候群,胃食道逆流症,(2)にあたる疾患としては,頭痛関連疾患である周期性嘔吐症,腹部片頭痛がある.また,小児の症状は身体機能の未熟性による生理的要因と心理的要因との相互作用により引き起こされるが,心とからだの発達途上にあるため,年齢群によって症状が変わる場合がある.以上より,小児消化器心身症を診る際には,小児の発達心理学的視点とともに,小児の生理学的特徴を理解することが重要である.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 50 (10), 955-959, 2010

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (25)*注記

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