女性尿道原発無色素性悪性黒色腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF PRIMARY AMELANOTIC MALIGNANT MELANOMA OF THE FEMALE URETHRA
  • 症例報告 女性尿道原発無色素性悪性黒色腫の1例
  • ショウレイ ホウコク ジョセイ ニョウドウ ゲンパツ ムシキソセイ アクセイ コクショク シュ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

女性の尿道悪性黒色腫はまれな疾患であり,特に色素沈着の少ない無色素性悪性黒色腫の報告は本邦で4例を認めるに過ぎない.女性の尿道原発無色素性悪性黒色腫に対して拡大尿道摘除術を施行し,良好な治療経過を示した一例を経験したので報告する.<br> 症例は58歳女性.外尿道口腫瘤を自覚し,近医を受診した.尿道腫瘍の診断で,精査加療目的で当院を紹介受診した.外尿道口より突出する母指頭大の腫瘤を認め,生検にて悪性黒色腫と診断された.骨盤部MRIで尿道後壁筋層内に限局する4.5cm大の境界明瞭な腫瘤を認めた.胸腹部CT,骨シンチグラフィーで遠隔転移,リンパ節転移を認めなかった.膀胱瘻造設後に赤外線蛍光撮影装置による両側鼠径部センチネルリンパ節生検,拡大尿道摘除を施行した.摘除範囲は球海綿体筋を外側,恥骨弓を前方側,膣壁を後方側断端に設定して,膀胱頸部で尿道を切断した.病理組織学的診断は無色素性悪性黒色腫(pT3N0M0)であった.術後補助療法としてDAV-Feron療法を6クール施行した. 術後2年を経過したが,明らかな転移,再発は認められない. <br>

収録刊行物

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ