高齢者ショートステイにおける相談員業務の特徴 : 既存臨床情報の内容分析を通して

  • 口村 淳
    同志社大学大学院社会学研究科後期博士課程

書誌事項

タイトル別名
  • The Features of Residential Social Worker's Tasks at a Short-Term Stay Service for the Elderly : Content Analysis Based on Available Clinical Information
  • コウレイシャ ショートステイ ニ オケル ソウダンイン ギョウム ノ トクチョウ キソン リンショウ ジョウホウ ノ ナイヨウ ブンセキ オ トオシテ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,高齢者ショートステイにおける生活相談員の業務を明らかにし,その特徴について検討することである.特養併設型ショートステイを利用した167人の既存臨床情報(16種類)から,「相談員が関与した業務」を抜粋した.Krippendorff,K.の内容分析の手法により分析した結果,業務内容について22個のカテゴリ,さらに「予約および入退所に関する業務」「円滑なケアの実施に関する業務」「具体的サービス内容の調整」「新規利用に関する業務」「緊急的,一時的な業務」という5個の上位カテゴリに分類できた.ショートステイにおける相談員業務の特徴として,(1)予約および入退所に関する業務が多い点,(2)連携・調整・相談というスキルを多用している点,(3)「利用期間外」における業務が大半を占めている点,(4)「施設ケアマネジメント」に関する業務を担っている点,が示唆された.

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 50 (4), 148-160, 2010-02-28

    一般社団法人 日本社会福祉学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ