気管支に嵌頓した歯牙の摘出に消化器内視鏡用採石バスケットを使用した1例

DOI 被引用文献1件 参考文献6件
  • 緒方 良
    大阪府立急性期・総合医療センター内科・呼吸器内科
  • 高島 純平
    大阪府立急性期・総合医療センター内科・呼吸器内科
  • 有住 俊広
    大阪府立急性期・総合医療センター内科・呼吸器内科
  • 谷尾 吉郎
    大阪府立急性期・総合医療センター内科・呼吸器内科

書誌事項

タイトル別名
  • A Bronchial Foreign Body (Dental Crown) Removed Using a Bronchoscope with Digestive Endoscopic Basket Catheter

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抄録

背景.末梢気管支に強固に陥入した歯牙は通常の気管支鏡操作では摘出が困難で,手術を要することもある.症例.62歳女性.交通外傷による脳挫傷・急性硬膜下出血・高次脳機能障害で入院中に胸部X線にて右下葉気管支内への歯牙の誤嚥が明らかとなった.外径4.9mmの気管支ビデオスコープを用い2回に亘って歯牙の摘出を試みたが除去できず,3回目に十二指腸スコープ用採石バスケットと消化器内視鏡用ガイドワイヤーを用い,透視下で歯牙の摘出に成功した.結論.消化器内視鏡の手技を応用することで,末梢気管支内に嵌頓した歯牙の除去に成功した1例を報告した.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 32 (5), 416-421, 2010

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (6)*注記

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