抄録
六条大麦「ファイバースノウ」において,幼穂長および気温を用いて出穂期を予測する手法について検討した.幼穂長(6.8mm以上)と出穂期までの積算気温には高い正の相関関係が認められ,この関係により幼穂長から出穂期までの必要積算気温を求めるための予測式を算出した.その予測式および調査地域における平年の平均気温を積算することで到穂日数を推定し,既存のデータを用いて検証を行ったところ,高精度で適合した.以上のことから,「ファイバースノウ」において幼穂長および気温を用いることで,越冬後の早い段階から出穂期の予測が可能であることが示唆された.