平安期における女性と仏教について : 願文を中心に

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  • ヘイアンキ ニ オケル ジョセイ ト ブッキョウ ニ ツイテ ガンモン オ チュウシン ニ
  • Buddhism and Women in the Heian Era : Ganmon

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抄録

本論では、平安時代の女性たちと仏教の問題について論じてみたい。その問題を論じる上でこれまで重要とされてきたのが「五障」という言葉である。五障とは、女性がもっている「五つの障害」という意味と考えられてきた。なぜならば、五障は『法華経』に記されている言葉で、従来から、「女は仏になれない、男は仏になれる」という女性差別を意味すると考えられてきたからである。しかし、その問題は、現代社会に横たわる男女間の差異(ジェンダー)を通して論じられている。そのために、平安時代の女性たちが自らをどのように理解していたのかという問題への理解が困難になっている。そこで(1)仏教経典や教義書に記されている五障という言葉の意味、(2)平安時代の願文に記された五障についての再考察。以上の二点を中心に、平安時代の女性たちが担っていた仏教的な役割について考えてみたい。

女性

仏教

誓願

identifier:SK001700002373

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