繰り返す腸重積症により診断された回腸myoepithelial hamartomaの1幼児例

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タイトル別名
  • A Case of Myoepithelial Hamartoma of the Ileum Causing Repeated Intussusception in a Child
  • 症例報告 繰り返す腸重積症により診断された回腸myoepithelial hamartomaの1幼児例
  • ショウレイ ホウコク クリカエス チョウジュウセキショウ ニ ヨリ シンダン サレタ カイチョウ myoepithelial hamartoma ノ 1 ヨウジレイ

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抄録

症例は4歳男児.生後9か月時より腸重積症を繰り返し,種々の画像検査を施行したが明らかな病変を指摘できずそのたびに非観血的整復にて整復できていた.7回目の入院の際(4歳2か月時)に退院前のフォロー腹部エコー検査(以下腹部US)でようやく小腸内に腫瘤性の病変を指摘することができ,これにより重積が繰り返されているものと判断し手術を施行した.腫瘤は広基性で径約15mm,回腸末端から口側約40cmの部位に存在し開腹時も小腸-小腸型の重積を呈していた.これを用手整復し腫瘤部分を含む回腸を2cmほど切除し端々吻合を行った.病理組織学的には粘膜下層に平滑筋線維とそれに囲まれた腺管が増生しておりmyoepithelial hamartoma(筋上皮性過誤腫)と診断した.小児の腸重積症の原因としてはMeckel憩室やポリープが多く報告されているが本症は比較的まれである.

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参考文献 (33)*注記

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