北太平洋亜寒帯の海洋構造と動態の解析研究

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on ocean structure and variability in the subarctic North Pacific
  • 2010年度日本海洋学会岡田賞受賞記念論文 北太平洋亜寒帯の海洋構造と動態の解析研究
  • 2010ネンド ニホン カイヨウ ガッカイ オカダショウ ジュショウ キネン ロンブン キタタイヘイヨウ アカンタイ ノ カイヨウ コウゾウ ト ドウタイ ノ カイセキ ケンキュウ

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抄録

<p>海洋の表層-中層の循環および変動は,熱・物質の輸送交換過程を通じて気候変動や生物生産と深い関わりがある。筆者は,北太平洋亜寒帯域に存在する水温逆転構造と中規模高気圧性渦をターゲットとして,北太平洋中高緯度域の海洋循環や熱・物質輸送交換過程に関する研究を行ってきた。水温逆転構造は,亜表層から中層にかけて水温が深さとともに高くなる水温の鉛直構造のことであり,ヂータ解析の結果,黒潮の影響を強く受けた中層水の日本東方海域からアラスカ湾北部への輸送によって亜寒帯域の水温逆転が維持されていることが示された。また,北太平洋北岸を南西向きに流れるアラスカンストリーム域に存在する高気圧性渦を調べた結果,渦が亜寒帯域中西部の水温塩分場および生物生産に大きな影響を与えていることが示された。</p>

収録刊行物

  • 海の研究

    海の研究 19 (6), 301-315, 2010-11-05

    日本海洋学会

参考文献 (64)*注記

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