脳とコンピュータの融合は何をもたらすのか?
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- 伊藤 浩之
- 京都産業大学
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抄録
近年の生体信号測定技術の進歩に伴い、人の脳活動を記録し、コンピュータが記録データをリアルタイムに判別することで、筋肉を動かすことなく、まさに 「考えるだけで」 外部物理デバイスを操作するという技術が注目を集めている。これは、昔から 「念力カーソル」 として噂されてきた技術であり、攻殻機動隊やマトリックスなどの SF で描かれている世界へとつながる一歩であるとイメージすると分かり易い。脳神経科学と工学 (コンピュータ、ロボティクスなど) を融合させるこれらの試みは、ブレイン・マシン・インタフェースやブレイン・コンピュータ・インタフェースと呼ばれている。講演では、この新奇な研究分野の簡単な紹介を行う。特に、脳科学研究に対して何をもたらす可能性があるのか、またどのような問題点 (研究方法、倫理、社会問題など) が予想されるのかをわかりやすく説明する。
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 = IPSJ SIG technical reports
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情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 = IPSJ SIG technical reports 136 I1-, 2010-01-22
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387452365925632
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- NII論文ID
- 110007993476
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- NII書誌ID
- AA1221543X
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- ISSN
- 09196072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles