幼児のイメージ構築に関する研究 : イメージと言語の関係を中心として(1)
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- 近藤 和美
- 桃山学院短期大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Study about the Creation of Imagery in Infancy. : The Relationship between Language and Imagery.
抄録
子どもは,人間社会のなかで,外界の対象とのかかわりを通して,人間として成長していく。この時,外界の対象から得たイメージを記憶のなかのイメージと考え合わせ,推理し,再構成していくことにより,自己を発展させているのではないかと考えられる。本論文では,対象を7枚の絵に限定し,子どもが,それらを一つの物語になるように再構成し,さらに,その絵に即して言語表現するという方法を用いて,子どもが自己発展を遂げる仕組みを明らかにしようとした。そこで,(1)対象を限定し,(2)類をまとめ,(3)それらを関供づけて再構成し,(4)さらに推理していく,というような「場」を想定した。その結果,今回用いた絵で,物語を構成するという課題のもとでは,対象から得たイメージを「限定」し,「類」にまとめるのは,4歳頃から見られ,さらにそれらを「再構成」するのは5歳頃からであることが明らかになった。
収録刊行物
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- 日本教科教育学会誌
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日本教科教育学会誌 9 (3), 153-158, 1984-11-15
日本教科教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205164388224
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- NII論文ID
- 110008094005
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- ISSN
- 24241784
- 02880334
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可