越後山脈,守門岳における低木林の分布と地形および積雪の関係

• 畠瀬 頼子

  横浜国立大学工学研究科

• 奥田 重俊

  横浜国立大学環境科学研究センター

書誌事項

タイトル別名

• Relationship between distribution pattern of deciduous scrub, and topography and snow conditions on Mt. Sumon, in the Echigo Mountains.

抄録

守門岳の稜線部において,落葉広葉低木群落の種組成の比較を行い,植生図化により地形および残雪分布と植生の対応関係を明らかにした.守門岳の主要な落葉広葉低木林はヤマブキショウマ-ヒメヤシャブシ群集,ミヤマナラ群集,マルバマンサク-ブナ群集であり,各群落の分布は地形条件と残雪分布に対応していた.ヤマブキショウマ-ヒメヤシャブシ群集は残雪が春遅くまで残る,積雪による撹乱を受けやすい立地に成立した.マルバマンサク-ブナ群集は風衝側斜面に生育した.ミヤマナラ群集は風衝,風背側両斜面のいずれにも出現するが,残雪の消失が早い立地にのみ成立した.以上のような低木群落の分布は,地形条件や残雪期間の違いにより,積雪から受ける作用が異なるため生じたと考えられた.

収録刊行物

• 植生学会誌

  植生学会誌 16 (1), 39-55, 1999

  植生学会

キーワード

• Arunco-Alnetum pendulae
• Hamamelido-Fagetum crenatae
• Nanoquercetum
• snow conditions
• distribution

詳細情報

• CRID: 1390001204486238208
• NII論文ID: 110008145222
• NII書誌ID: AA11347548
• DOI: 10.15031/vegsci.16.39
• ISSN: 21894809
• ISSN: 13422448
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
  • Crossref
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可