雪で倒伏したササが春期に作るブナ実生の好適地 Safe sites of beech (Fagus crenata) seedlings improved by falling down dwarf bamboo due to snow accumulation in spring season

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著者

    • 島野 光司 Shimano Koji
    • 横浜国立大学環境科学研究センター Department of Vegetation Ecotechnology, Institute of Environmental Science and Technology, Yokohama National University

抄録

日本海型ブナ林で春先にササ稈が雪で倒伏している現象がブナ実生の生存に有利である可能性を,福島県檜枝岐村の日本海型ブナ林で調査した.雪解け直後の6月と,その影響が無くなる9月にササの稈角度とササ層下の相対照度を測定した.その結果,6月には多くのササ稈が倒伏しており,ササ下の相対照度はばらつき,明るい地点があった.一方9月にはササは一様に立ち上がり,相対照度も全般に低かった.6月の時点でブナの越年実生の分布と照度の関係を見ると,実生の分布する地点は,分布しない地点に比べ有意に相対照度が高かった.6月にササの倒伏している地点とササの立っている地点で光合成有効光量子密度(PPFD)の日変化を追い,同時にブナ実生の光合成を測定し,光-光合成曲線を得た.その結果,ササの倒伏している地点では,ブナの光合成にとって十分なPPFDが長時間続いたのに対し,ササの立っている地点では短かった.こうした結果から,雪をともなう日本海型ブナ林ではササの倒伏のためブナの実生に有利な可能性を指摘した.

収録刊行物

  • 植生学会誌

    植生学会誌 17(2), 89-95, 2000

    植生学会

参考文献:  31件中 1-31件 を表示

被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110008145241
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11347548
  • 本文言語コード
    ENG
  • 資料種別
    SHO
  • ISSN
    13422448
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NII-ELS  J-STAGE 
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