ホルモン抵抗性前立腺癌に対する低用量ドセタキセル+デキサメタゾン療法の検討

  • 柳原 豊
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 三浦 徳宣
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 東 浩司
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 佐々木 豊和
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 西田 智保
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 菊川 忠彦
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 佐藤 秀樹
    市立大洲病院泌尿器科
  • 島本 憲司
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 青木 克徳
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 丹司 望
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
  • 武田 肇
    市立八幡浜総合病院泌尿器科
  • 横山 雅好
    愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野

書誌事項

タイトル別名
  • LOW-DOSE DOCETAXEL IN COMBINATION WITH DEXAMETHASONE FOR HORMONE-REFRACTORY PROSTATE CANCER
  • ホルモン テイコウセイ ゼンリツセンガン ニ タイスル テイヨウリョウ ドセタキセル デキサメタゾン リョウホウ ノ ケントウ

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抄録

(目的) ホルモン抵抗性前立腺癌に対して低用量ドセタキセル+デキサメタゾン併用療法を施行し,効果と安全性についてレトロスペクティブに検討した.<br> (対象と方法) 内分泌療法に対して再燃をきたした16例の前立腺癌症例を対象とした.60~80mg/bodyあるいは50mg/m2のドセタキセルを3~4週間毎に投与するとともに,デキサメタゾン1mgを連日投薬した.LH-RHアナログは継続した.<br> (結果) 16例中13例(81.3%)にProstate Specific Antigen(PSA)値の低下を認め,16例中11例(68.8%)にPSA値の50%以上の低下を認めた.無増悪生存期間は0.7~36.1カ月(中央値7.1カ月),生存期間は4.7~55.4カ月(中央値20.3カ月)であった.血液毒性として,G3の好中球減少2例(12.5%)に認めたのみで,G3以上の非血液毒性として,感染性心内膜炎,脳出血,消化管出血,圧迫骨折を1例ずつに認めた.<br> (結論) 低用量ドセタキセル+デキサメタゾン併用療法の効果は諸家の報告と同程度であった.血液毒性は軽微であったが,両剤を併用することで非血液毒性は高度になる可能性もあり,注意が必要である.<br>

収録刊行物

参考文献 (22)*注記

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