急速に増大する腎腫瘤を契機に診断された加齢関連EBウイルス陽性リンパ増殖性疾患の一例

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タイトル別名
  • AGE-RELATED EPSTEIN-BARR VIRUS-ASSOCIATED LYMPHOPROLIFERATIVE DISORDER PRESENTING AS RAPIDLY DEVELOPING RENAL MASS
  • 症例報告 急速に増大する腎腫瘤を契機に診断された加齢関連EBウイルス陽性リンパ増殖性疾患の一例
  • ショウレイ ホウコク キュウソク ニ ゾウダイ スル ジンシュリュウ オ ケイキ ニ シンダン サレタ カレイカンレン EB ウイルス ヨウセイ リンパ ゾウショクセイ シッカン ノ イチレイ

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抄録

83歳男性.CTにて偶然,左腎に淡い造影効果をもつ約2cmの腫瘤を認め当科受診.転移性腎腫瘍や悪性リンパ腫の可能性も考えFDG-PETを施行し同腫瘤に集積を認めたが,他の部位に集積なし.4カ月前のCTにて同腫瘤は2mm程度であり,急速に増大していることから腎悪性腫瘍の診断で腹腔鏡下左腎摘除術を施行した.病理は多数の小リンパ球や組織球を背景に比較的大型の細胞が散在し,それらはEBER-ISH陽性であった.臨床的に明らかな免疫不全状態ではなく,高齢化に伴う免疫力低下を背景に発症したと考えられる加齢関連EBV陽性リンパ増殖性疾患と診断した.腎に限局した症例の報告は本邦で初となる.<br>

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参考文献 (13)*注記

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