アレルギー専門医の現状と将来 : 国際比較と代議員アンケートから

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タイトル別名
  • THE ALLERGY SPECIALIST IN JAPAN : THE INTERNATIONAL COMPARISON AND THE QUESTIONNAIRE SURVEY FROM COUNCIL MEMBERS-
  • アレルギー センモンイ ノ ゲンジョウ ト ショウライ コクサイ ヒカク ト ダイギイン アンケート カラ

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抄録

「専門医」制度については国民が安全にかつ高度の医療をどこででも受けられること(高度医療の均てん化)を目指す一方,医師にとっては生涯学習の意欲を継続させる目標となっている.本邦では基本領域の学会専門医を基盤として,アレルギー学会を始めとするサブスペシャリティの学会での専門医制が整備されている.しかし,アレルギー疾患は多臓器に現れるので,一人のアレルギー専門医がそのすべて(各臓器,軽症から重症まで)を診療できるわけではない.そこでアレルギー専門医(内科)のような付記をして国民が専門医を選択しやすいようになっている.しかし,多臓器に現れる複数のアレルギー疾患を科毎に受診することは患者の利便性から問題があり,各種のアレルギー疾患全体を診る「総合アレルギー医」が検討されている.ここでは本邦の専門医教育・認定のシステム,インセンティブ等について主に米国との文献的比較,本学会代議員アンケートや第60回日本アレルギー学会秋季学術大会で行われたシンポジウムを参考に,望ましいアレルギー専門医,総合アレルギー医について述べた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 60 (2), 184-192, 2011

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (12)*注記

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