日本と韓国の成人集団の口腔健康状態の比較

DOI Web Site 参考文献20件
  • 嶋崎 義浩
    九州大学大学院歯学研究院口腔保健推進学講座口腔予防科学,環境社会歯科学分野
  • 金 鎭範
    Department of Preventive and Community Dentistry, School of Dentistry, Pusan National University
  • 韓 東憲
    Department of Preventive and Community Dentistry, School of Dentistry, Pusan National University
  • 柳 才仁
    Oral Health Promotion Supporting Committee, National Medical Center
  • 朴 徳永
    Department of Preventive and Public Health Dentistry, College of Dentistry, Kangnung-Wonju National University
  • 山下 喜久
    九州大学大学院歯学研究院口腔保健推進学講座口腔予防科学,環境社会歯科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Oral Health Status in Adult Populations of Japan and South Korea

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抄録

本研究の目的は,日本と韓国の成人集団の口腔健康状態を比較することである.研究には,日本の歯科疾患実態調査および韓国国民口腔健康実態調査のデータを用いた.DMF指数とCommunity Periodontal Index(CPI)により評価した歯と歯周状態の違いについて,日本の1999年と韓国の2000年および日本の2005年と韓国の2006年の結果を比較した.両国のDMF指数の基準が異なっていたため,韓国国民口腔健康実態調査の原資料を用いて,韓国の結果を日本の基準に合わせた.平均未処置歯数は,ほとんどの年齢群で男女ともに日本が韓国よりもやや多かった.日本の成人は,韓国成人に比べて顕著に多い未処置歯数を保有していた.CPI最高コードのスコアが3または4の者の割合,およびCPIコード3または4の平均分画数は,ほとんどの年齢群で男女ともに日本が韓国よりも大きかった.これらの結果は,日本の成人が韓国の成人に比べて,う蝕や歯周疾患をより多く保有する傾向にあることを示唆している.

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