異なる退牧時草高が輪換放牧下のシバ(Zoysia japonica Steud.)草地の植生と草地生産に及ぼす影響

  • 金子 真
    東京農工大学大学院連合農学研究科:(現)九州沖縄農業研究センター
  • 黒川 勇三
    東京農工大学大学院連合農学研究科:(現)広島大学大学院生物圏科学研究科
  • 青 海
    東京農工大学大学院連合農学研究科
  • 江橋 香織
    東京農工大学大学院連合農学研究科:(現)JA全農茨城
  • 鎌田 壽彦
    東京農工大学大学院連合農学研究科:(現)ヤマザキ学園大学動物看護学部

書誌事項

タイトル別名
  • The Effect of Sward Height at the End of Each Grazing Period on Vegetation Change and Pasture Production under Rotational Grazing in Japanese Lawngrass (Zoysia japonica Steud.) Pastures
  • コトナル タイボクジソウ コウ ガ リンカンホウボク カ ノ シバ Zoysia japonica Steud ソウチ ノ ショクセイ ト ソウチ セイサン ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

シバ草地の輪換放牧において,植生の維持と乾物生産に適した退牧時草高を明らかにするため,退牧時草高を5cm(低区)および10cm(高区)とする各10aの輪換放牧試験区を設定し,植生と地上部現存量を2年間調査した。両区とも,シバが優占する部分ではその植生は安定して維持された。シバ以外の種が優占する部分では,高区で嗜好性の低い草種が増加したが,低区では植生に大きな変化は認められなかった。再生速度と被食量は低区で高かった。低区の放牧延べ頭数は2年とも900cow・day ha^<-1> year^<-1>以上を示し,高区の1.3倍以上であった。よって,シバ輪換放牧草地における良好な植生および高い牧養力の維持には,退牧時草高への配慮が重要であり,その草高は10cmよりも5cmが適する。

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参考文献 (17)*注記

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