小児腰仙部脊髄脂肪腫 : 形態的特徴と自然経過,治療成績の検討

• 吉藤 和久

  北海道立子ども総合医療・療育センター脳神経外科

• 越智 さと子

  北海道立子ども総合医療・療育センター脳神経外科

• 村上 友宏

  札幌医科大学脳神経外科

• 金子 高久

  札幌医科大学脳神経外科

• 小柳 泉

  札幌医科大学脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• Morphological Features of the Lumbosacral Spinal Lipomas with Special Reference to Clinical Symptoms and Surgical Outcome in Children

抄録

手術治療を行った連続34例の腰仙部脊髄脂肪腫(円錐部脂肪腫20例,終糸脂肪腫14例)について,脂肪腫の形態的特徴と臨床経過について検討した.脂肪腫の形態的所見のうち,「脊髄の脊椎管外突出」,「脂肪腫が脊髄と広く移行」,「神経根とその硬膜貫通部の異常」のいずれかが認められる場合,症候性となる可能性は高く,手術においては神経学的合併症,係留解除困難,術後のクモ膜下腔狭小の残存に有意に影響した.術前MRIでは脊髄の脱出と脂肪腫の広汎な移行は診断が可能であったが,神経根の走行異常は50%の症例で診断可能であった.このような脊髄脂肪腫の形態は,臨床経過や手術の困難性の予測に有用な所見と考えられる.

収録刊行物

• Japanese Journal of Neurosurgery

  Japanese Journal of Neurosurgery 20 (3), 208-215, 2011

  日本脳神経外科コングレス

キーワード

• spinal lipoma
• MRI
• operation
• children

詳細情報

• CRID: 1390282679385259264
• NII論文ID: 110008460951
• NII書誌ID: AN10380506
• DOI: 10.7887/jcns.20.208
• ISSN: 21873100
• ISSN: 0917950X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/20/3/20_KJ00007063934/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011158064
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可