反論-再反論構造の判別しやすさを規定する談話指標の探索

• 富田 英司

  愛媛大学

書誌事項

タイトル別名

• Exploration of Discourse Patterns Determining Discernaiblity of Counterargument-Rebuttal Structure
• ハンロン サイハンロン コウゾウ ノ ハンベツシヤスサ オ キテイ スル ダンワ シヒョウ ノ タンサク

抄録

作文指導の実践研究には,文中の反論-再反論構造の有無について判断できる明確な基準が必要である.そこで本研究は,反論-再反論構造の有無を評価者が判断する過程を検討した.大学生の作文229事例が主に検討された.これらは反論-再反論構造の有無,判断の難易度について,2名の評定者によって評定された.この評定結果を規定する談話構造を探索したところ,文中の「命題+逆接パターン」によって,判断が容易になることが分かった.但し,このパターンが使用されても,判断が難しい事例も見られた.難しい理由を分類すると(1)逆接の多用による構造の複雑化,(2)主張自体の曖昧さ・複雑さ,(3)主張の適用範囲の限定との混同,(4)理由・根拠の構造の曖昧さ,の4つに分けられた.

収録刊行物

• 日本教育工学会論文誌

  日本教育工学会論文誌 34 (Suppl.), 97-100, 2010

  日本教育工学会

キーワード

• 作文
• 大学教育
• 議論
• アーギュメント
• 反論-再反論構造

詳細情報

• CRID: 1390282680204580224
• NII論文ID: 110008506688
• NII書誌ID: AA11964147
• DOI: 10.15077/jjet.kj00007086686
• ISSN: 21896453
• ISSN: 13498290
• NDL書誌ID: 11004455
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11004455
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可