理科実験器具の操作技能に関する研究の概説

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タイトル別名
  • Review of Research concerning Manipulative Skill of Instruments in Science Education
  • リカ ジッケン キグ ノ ソウサ ギノウ ニ カンスル ケンキュウ ノ ガイセツ

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抄録

<p>White(l988)によると,1970年頃までの実験室の問題は,生徒の操作技能の習得に関する研究が主流であり,これらの研究は実験書に従って教材や実験器具を正しく操作できるかという観点から考察されているが,学習論の観点からは考察されていない。本研究の目的は,1970年から2009年の期間において,理科実験器具の操作技能に関する研究の動向と課題を明らかにすることである。これまでの研究を概観した結果,(1)理科実験器具の基礎操作についての教師や生徒の実態に関する調査研究,(2)理科実験器具の操作技能指導法の開発研究に大別された。(1)では生徒の実験器具の操作技能の習得不足,及び習得度の性差があり,その原因として,教師の実験器具の操作技能不足,実験操作や助言が一部の生徒に偏る等という問題がある。(2)では,教えあいを促す指導法・操作のシミュレーション・これらを併用する方法が提案されたが,これらの指導法には特有の課題が残されている。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 51 (3), 1-14, 2011-03-10

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (133)*注記

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