MPI-IO/Gfarmにおけるデータ配置を考慮したプロセススケジューリングの検討

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抄録

本稿では,MPI-IO/Gfarm におけるデータ配置を考慮したプロセススケジューリングについて検討を行うため I/O が計算に与える影響について評価を行う.大規模計算環境では複数のジョブが並列に実行される.このような環境に Gfarm ファイルシステムのようなローカルストレージを束ねる設計のファイルシステムを用いた場合,他のジョブが実行されているノードに対してファイルアクセスを行う可能性がある.また近年メニーコアかが進んでおり I/O 処理等の為にコアを用意することが可能になっていると考えられる.MPI-IO/Gfarm におけるプロセススケジューリングを検討するにあたり,I/O 処理が計算に与える影響,余剰コアの影響についての評価が必要であると考えれ評価を行った.NPB に含まれる CG,FT,BT の 3 つのベンチマークを用いて I/O の与える影響について評価を行った結果,CG ベンチマークでは最大 30%,FT ベンチマークでは最大 20%,BT ベンチマークでは最大 114% 性能が低下した.しかし I/O 用にコアを用意することで CG,FT については I/O による影響を最大 2% 程度に抑えられた.BT はそれ自体が I/O 処理を行うため,I/O 部分の競合によって性能が大きく低下し,I/O 用のコアの影響も限定的であった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570572702056309376
  • NII論文ID
    110008583389
  • NII書誌ID
    AN10463942
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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