順式腹式呼吸法の「呼気強調法」「納気延長法」が血圧の昇降に及ぼす影響について

DOI
  • 曽 紅
    桐蔭横浜大学大学院、帯津三敬病院養生塾ミトコンドリア細胞呼吸学園
  • 川島 徳道
    桐蔭横浜大学先端医用工学センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of the Anterograde Abdominal Breathing Method (Emphasized Exhalation Method and Anterograde Continuous Prolonged Inhalation Method) on the Elevation and Depression of Blood Pressure
  • (Research Paper,The 31st Symposium 31st Symposium on Life Information Science)
  • (研究発表論文,第31回生命情報科学シンポジウム)

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抄録

本研究において、順式腹式呼吸法の「呼気強調法」と「納気延長法」による高血圧と低血圧の改善11例と、血圧計測50例を比較検討した。呼気強調法には、高血圧に与える降圧作用と、低血圧に及ぼす昇圧作用と、高血圧眼底出血後の白斑解消に効果があることが観察された。納気延長法には、低血圧に対しての昇圧作用と、肥満や高脂血症型の高血圧に対しては肥満解消に同時に降圧作用があることを確認できた。両呼吸法とも最適血圧に向けて降圧または昇圧効果があるものの、相反する役割を演じていることがわかった。腹式呼吸法を正しく使えば、難治性高血圧の改善に有効であり、脈拍を安定させるにも有用であることがわかった。

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