脳神経外科手術支援ロボット(NeuRobot) : 現状と今後の展望(<特集>21世紀のOperation Suite)

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  • Microsurgery-assisting Robotics (NeuRobot) : Current Status and Future Perspective(<SPECIAL ISSUE>Operation Suite in 21st Century)
  • Microsurgery-assisting robotics (NeuRobot) : Current status and future perspective

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抄録

欧米において,腹部・泌尿器科領域などでは,すでに手術ロボットによる治療が低侵襲手術法として定着しているが,脳神経外科領域ではいまだ臨床現場で日常的に使用される手術ロボットはない.われわれは,より低侵襲手術を目指した脳神経外科手術支援ロボット(NeuRobot)を東京女子医科大学脳神経外科,東京大学工学部,日立製作所などと共同開発を行ってきた.NeuRobotは,操作部(マスター部)・手術部(スレーブ部)からなるマスター・スレーブ型マニピュレータで,10mmの円筒に直径4mmの立体内視鏡,直径1mmの先端術具を装着した3自由度を持つマイクロマニピュレータ3本を装備している.新薬事法施行前の2003年までに円蓋部髄膜腫2例,脳室内腫瘍1例,第三脳室底開窓術1例の4例を合併症なく行いえた.現在いくつかの改良を実験室レベルで行っている.本稿では,本システムを紹介するとともに,現状および今後の展望について述べる.

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