書誌事項
- タイトル別名
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- Optimal Treatment Strategy for Intracranial Germ Cell Tumors(<SPECIAL ISSUE>Pediatric Neurosurgery and Long-term Prognosis)
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抄録
当院で加療された108例のgerm cell tumorの患者の治療成績を解析した.Germinomaの10年無増悪生存率は86%,10年生存率は74%であったが,中でも,化学療法と照射線量を下げ,かつ十分な領域に対する照射を併用した群が最良の治療成績であった.QOLに関しては,長期的に全脳照射を受けた患者のIQが低下する傾向が認められた.Nongerminomatous GCT(NGGCT)はJapanese Pediatric Brain Tumor Study Groupにより提唱された,good,intermediate,poorの3群に分けて治療を検討すると,goodとintermediate群の10年生存率は100%,10年無増悪生存率は93%と良好であったが,poor群の3年生存率は56%,3年無増悪生存率は29%と満足できるものではなかった.現時点での,NGGCTの治療方針は,手術,放射線,化学療法の併用によりMRI上の腫瘍病変の消失を目指すことにある.
収録刊行物
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- Japanese Journal of Neurosurgery
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Japanese Journal of Neurosurgery 20 (5), 372-378, 2011
日本脳神経外科コングレス
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204408875136
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- NII論文ID
- 110008608120
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- NII書誌ID
- AN10380506
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- ISSN
- 21873100
- 0917950X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可