局所麻酔下胸腔鏡にて診断に至ったリウマチ性胸膜炎の1例

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タイトル別名
  • Rheumatic Pleurisy Diagnosed by Thoracoscopy Under Local Anesthesia

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抄録

背景.リウマチ性胸膜炎の診断において,全身麻酔下胸腔鏡にて診断された報告は多々あるが,局所麻酔下胸腔鏡にて診断された報告は少ない.症例.40歳男性.手関節痛・咳嗽を主訴に来院.胸部X線にて右胸水を認めた.関節リウマチの診断基準をみたすこと・抗CCP抗体高値を認め,関節リウマチであることは確実であった.しかし,胸水に関してはADA高値ということもあり結核性胸膜炎との鑑別が必要であったため,局所麻酔下胸腔鏡を施行した.胸腔内は全体的に壁側胸膜が顆粒状に肥厚しており,同部位を生検した.病理結果よりRheumatoid noduleを認め,リウマチ性胸膜炎と診断された.結論.今回,局所麻酔下胸腔鏡検査を行い,リウマチ性胸膜炎の診断に至った1例を経験したので報告する.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 33 (2), 99-103, 2011

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (8)*注記

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