(8)ロール・ツー・ロール搬送方式を用いた超広幅液晶用光学フィルムの製造プロセス(技術,日本機械学会賞〔2010年度(平成22年度)審査経過報告〕)

抄録

テレビ,パソコンモニターなどに代表されるディスプレイは,従来のCRT(ブラウン管)から液晶ディスプレイ(LCD)への置き換えが急激に進行している.LCDに使用される高機能な光学フィルムは,ガイドローラを使用したロール・ツー・ロール搬送方式により,連続で大量に,かつ安価に生産される.LCDの大型化に伴い幅の広い光学フィルムが必要になったが,ローラの広幅化で慣性モーメントが大きくなった.フィルムとローラ間ではスリップが発生し,わずかな傷も許されない光学フィルムにおいて,欠陥がなく安定に搬送することが極めて難しくなった.そこで,超広幅光学フィルムの生産をするにあたり,産学連携の下,ウェブハンドリング技術を学術見地から系統的に研究し,その成果を実生産ラインに適用することで,傷がなく高品質で高性能な超広幅光学フィルムの量産化を達成した.

収録刊行物

  • 日本機械学会誌

    日本機械学会誌 114 (1110), 326-, 2011

    一般社団法人 日本機械学会

被引用文献 (1)*注記

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