中間型松果体実質腫瘍(PPTID)の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Pineal Parenchymal Tumor of Intermediate Differentiation: The Report of Two Cases

この論文をさがす

抄録

中間型松果体実質腫瘍(PPTID)の2例を報告する.症例1は,72歳女性.松果体部腫瘍を認め,内視鏡的第三脳室底開窓術(ETV)および生検術を施行し,PPTIDと診断された.現在まで無症状にて経過観察中である.症例2は,33歳男性.閉塞性水頭症を伴う松果体部腫瘍で,鞍上部と脊髄に播種を認めた.ETVおよび生検術を施行しPPTIDと診断された.化学療法,全脳全脊髄照射を行った.PPTIDは全頭蓋内腫瘍の0.02〜0.06%と非常にまれである.本疾患は比較的新しい概念であり,標準治療はまだ確立していない.今後さらなる検討が必要とされる.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ