食用きのこのラジカル消去能について

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タイトル別名
  • The radical scavenging abilities of edible mushrooms
  • ショクヨウ キノコ ノ ラジカル ショウキョノウ ニ ツイテ

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抄録

日本で市販されている食用きのこであるハタケシメジ,ブナシメジ,マイタケ,エノキタケ,ヒラタケ,マッシュルーム,エリンギ,シイタケ(菌床栽培および原木栽培),ナメコの9種類について, 2,2Dipheny1-1-picrylhydrazyl (DPPH)ラジカル,ヒドロキシルラジカル,およびスーパーオキサイドラジカル消去能を,電子スピン共鳴(ESR)装置を用いて評価した.DPPHラジカル消去能は,マイタケが最も優れており,その値は乾物当たり,5.8±0.3mmol eq.Vc/gであった.ヒドロキシルラジカル消去能は,エノキタケとマイタケが有意に優れており,その値はそれぞれ38.7±1.8mmol eq.Vc/g, 24.4±1.2mmol eq.Vc/gであった.スーパーオキサイドラジカル消去能は,マッシュルームが最も優れており,次がナメコであった.それぞれの値は,14.8±1.3mmol eq.Vc/g,11.6±0.7mmol eq.Vc/gであった.これらの結果から,きのこにより効果的に消去されるラジカルの種類は,きのこの種類によって異なるということが明らかとなった.

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