エノキタケ着色品種「ナカノ株」での各栽培工程における光照射の子実体生産に及ぼす効果

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タイトル別名
  • Effects of light exposures at different cultivation processes for the production of fruit-bodies in a colored strain "NAKANO" of Flammulina velutipes
  • エノキタケ チャクショク ヒンシュ ナカノカブ デ ノ カク サイバイ コウテイ ニ オケル ヒカリ ショウシャ ノ シジツタイ セイサン ニ オヨボス コウカ

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抄録

エノキタケ着色系品種ナカノ株の栽培において,各栽培工程に対する光照射が子実体生産に及ぼす効果を調べた.(1)菌まわし工程において, 50luxを2週間以上光照射した試験区で子実体増収効果があった.(2)芽だし工程を暗黒下で栽培したビンでは子実体は発生せず,菌床表面に気中菌糸が繁殖するのみであった.本工程における光照射の効果は2〜10luxで子実体発生数が最多になり,収量は2luxで最大であった.(3)ならし・抑制工程を暗黒下で栽培した場合,子実体が不揃いになった.茎は暗黒で徒長し,照度を上げると徒長が抑制された.一方,傘の生長は100luxまで照度に比例して促進された.きのこの着色は200luxまで照度に比例して濃くなった.(4)生育工程では,照度を上げると茎の伸長が抑制され,着色が濃くなった.傘の生長は100luxまで照度に比例して促進されたが,200lux以上の高照度では生長が抑制された.

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